2006/03/06

■3月4日(土)阪神 チューリップ賞(GIII)

桜花賞を占う意味でも大切なトライアルレースであるチューリップ賞は、武豊騎乗の2番人気アドマイヤキッスが直線の叩き合いをクビ差制して勝ちあがった。3歳牝馬における繊細なトライアルレースをどう乗るか?という鞍上の思惑がアドマイヤキッスを勝たせた要因だろう。徹底した馬込みを避ける騎乗で終始外目で折り合いに専念、直線ではタメた脚を伸ばしただけ。実はそんな騎乗こそが繊細な牝馬のトライアルレースを知り尽くした天才ならではの堅い騎乗なのだ。プラス18キロという成長した馬体からも、本番(桜花賞)に向けてのさらなる上積みを期待していいだろう。

一方、1番人気で4着に敗れたテイエムプリキュアは絶好の位置取りで伸び切れなかったあたり、いかにもトライアルらしい敗戦であり、本番(桜花賞)での巻き返しは必至であろう。加えて今回は直前での乗り代わり(熊沢>上村)も多少なり影響があったと考えられる。残念だったのはラッシュライフ、輸送の影響かマイナス14キロでの出走では厳しい。それでいて掲示板(5着)を確保しているあたりに潜在能力の高さが感じられた。馬体を立て直しての本番に期待したい。

いずれにしても今回のチューリップ賞の結果で、本番がより混戦ムードになった。1つ言えるのは完成に近づきつつあるアドマイヤキッスに対して、今回は人気を分け合った馬達に何らかのマイナス要因が多すぎたということ。果たして本番の桜花賞では?

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2006/03/06

■3月5日(日)中山 弥生賞(GII)

皐月賞を見据えた重要な一戦であった弥生賞は1番人気のアドマイヤムーンが圧倒的な支持に応え快勝した。直線では左右にヨレてはいたものの手ごたえには余裕が感じられ、まさに皐月賞の主役に相応しいレース内容であった。レース後の会見でも武豊から「完勝」という言葉もあり、現時点で皐月賞の最有力候補へと躍り出た。残る唯一の課題は本番(皐月賞)で向かえることとなる多頭数競馬への順応性といったところか?

対する2番人気のサクラメガワンダーは最後方からの競馬で、直線入り口にて一旦はアドマイヤムーンに並びかけはしたものの逆に突き放され4着に沈んだ。同じく後方から進んでいたグロリアスウィーク(2着)、ディープエアー(3着)が直線を内に入れ伸びてきたあたりをみると、大外を回ったサクラメガワンダーとは馬場差(今の中山芝コース外は伸びない)があったとも思えるが、一瞬のうちにアドマイヤムーンに突き放された内容に勝ち馬との決定的な瞬発力の差が窺えた。本番での巻き返しは難しくなったといえるのでは?

残念だったのは5着に入ったスーパーホーネット、直線での致命的な不利(前をカット)がなければもう少し際どい競馬になったと思えるからだ。いずれにしても勝ったアドマイヤムーンと2着になったグロリアスウィークとの差が僅か半馬身差だったのに対して、グロリアスウィークから3着のディープエアーへは3馬身という着差がつけられている。勝ったアドマイヤムーンはもとより2着になったグロリアスウィークも本番では目が離せない存在になったといえる。

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