2006/03/13

■3月11日(土)中京 ファルコンS(GIII)

今年から開催がトライアル時期である3月へと移行したファルコンS。2番人気のタガノバスティーユが直線力強く抜け出して快勝した。クラシックレース前への開催時期変更ということで、陣営にとってもココを使うことで距離適性を見極められる分岐点のレースとなった。クラシック路線か?短距離路線か?まさにこのレースの内容が陣営の選択を決定づけるものに。

勝ったタガノバスティーユは4角で大外を回り、直線でも間に合わないか?と思えるような位置取りからの強襲だった。鞍上のゴーサインにスッと反応という内容でもなかったが、追い通し何度も繰り返された見せムチ、肩ムチに見事に応えたもの。マイルの距離にも勝ち鞍があり、少々ズブいレース運びからして現状では1400m〜1600mあたりに適性を感じる内容。雄大な馬格から坂のあるコースへの対応も十分可能である。この勝利で陣営もNHKマイルC(5月7日、東京、G1、芝1600m)を完全に視野に入れることとなった。

残念なのは1番人気で3着に惜敗したレッドスプレンダー。4コーナーで各馬が仕掛けて上がってきた際に、内目に押し込まれ少々ポジションを下げたのが痛かった。2着には逃げたアイアムエンジェルが残っており、もう少し強気に前に出ていればと悔やまれるレース内容。結果的に終始内目を通らざるをえなかった1番枠というものが仇になってしまった格好。それでいて直線ではジリジリと脚を伸ばし、際どい3着にきているあたりに能力の高さは感じられた。

勝ったタガノバスティーユには今後のマイル路線での活躍に期待を寄せたい。反面、諄々たるスプリンター脚質と呼べる馬も少なかったレースで、ここを1つの分岐点とした各陣営の選択が非常に興味深い。

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2006/03/13

■3月12日(日)阪神 フィリーズレビュー(GII)

桜花賞に向けた最終のトライアルレースとなったフィリーズレビューは、3番人気のダイワパッションが直線早め先頭から後続を振り切った。稍重の馬場状態でもあり若干時計は要した(1分23秒1)ものの、非凡なスピードと卓越したレースセンスが十分に伺えたレース内容。道中の折り合いも実にスムーズで、桜花賞での1ハロンの延長にも十分に対応できる器である。これで4連勝、混沌としていた桜路線に新たな新星が名乗りを上げた。

反面、2着には連闘で挑んだマイネルラヴ産駒のユメノオーラ、3着にも巻き返しを図ったエイシンワシントン産駒のエイシンアモーレが入っており、血統的に短距離志向の馬達が好走していたことも事実で、上位馬の桜花賞に向けての距離適性を判断するうえでは難解なレースともなった。

残念だったのは1番人気で12着に敗れたサンヴィクトワール。馬格のない牝馬(420キロ台)がマイナス8キロ(416キロ)での出走では厳しい。さらに、斬れ味を完全に封殺された稍重の馬場状態にも敗因があった。安藤勝騎手の談話も「全くわからない、止まってたから」という困惑したもの。但し、前走のエルフィンSで2馬身半の着差をもって退けたユメノオーラが2着していることから、「完調なら」と感じさせる残念なレース内容ではあった。馬体の立て直しと良馬場を条件に本番の桜花賞での変わり身に期待したい。

武豊を鞍上に2番人気で挑んだアルーリングボイスは絶好位を進みながらも直線で失速し4着。早熟な一面も拭い切れず、さらに1ハロンの距離延長を余儀なくされる桜花賞での巻き返しは一段と厳しいものとなった。

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