2006/04/03

■4月2日(日)阪神 産経大阪杯(GU)

雨の残る重馬場で行われた第50回産経大阪杯(GU)は、単勝3番人気のカンパニーが直線で外に持ち出すと、素晴らしい伸び脚を披露し前を行く馬達を鮮やかに差し切った。勝ちタイム2分04秒5からして、かなり脚のとられる馬場状態ではあったが、「非凡な決め手は、強靭な脚力のもとに存在する」を身をもって証明してみせたレースとなった。

鞍上のジャッジにも「冴え」はあった。終始最内に馬を入れながら、4角ではスッと前を捌きながら外へと持ち出した瞬時の判断。悪条件の中、まさに人馬一体となった勝利ではなかったか。

残念だったのは、単勝1番人気に支持されていたローゼンクロイツ。後方からレースを進め、4角では手ごたえ良く上がってきたものの、馬場(脚元)を気にするアクションを覗かせ、惜しくも5着にとどまった。レースでの走りからして、敗因は完全に馬場状態に尽きると割り切れ、悲観的な内容ではなかった。しかしながら、この結果をうけて天皇賞へは向かわずに、別路線へと歩むことを陣営は明言した。2着になったマッキーマックスは現在の充実を物語るかのような粘りのあるレース内容が光った。

注目されていたアドマイヤジャパン(単勝2番人気)は、終始絶好な位置(2〜3番手)を進みながら、直線ではブレーキがかかったかのような失速。馬体も緩く、気合面からも本調子ではなかったのでは?と考えられる。ここを叩き台にしての次走での良化に期待したい。

この勝利をもって、カンパニーの歩むべき路線と今後が大変興味深いものとなった。次走は安田記念(6月4日、東京、G1、芝1600)を視野に入れ調整するとのことだが、「2000mを勝ってくれたことに価値がある。宝塚記念(6月25日、京都、G1、芝2200)も見えてきた」とパートナーを絶賛する鞍上(福永祐一)の声もあり、今後は芝中距離路線での活躍も注目される。

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2006/04/03

■4月2日(日)中山 ダービー卿CT(GV)

混戦となった第38回ダービー卿CT(GV)は、単勝11番人気の伏兵グレイトジャーニーが直線の攻防から力強く抜け出し、1分32秒4の好タイムでレースを制した。ニシノシタンの先導によるハイペースがグレイトジャーニーにとって、スムーズに中団で折り合うことを可能にしたことが大きな勝因だ。この勝利で平成16年のシンザン記念以来、約2年3ヶ月ぶりの重賞制覇となった。

レースは外から先手を奪ったニシノシタンのマイペースにも感じられたが、1番人気のインセンティブガイ、それにニューベリー、グランリーオ、キネティクスあたりが内枠スタートから追走し、先手を奪ったニシノシタンにとっては、常に後続のプレッシャーを必要以上に感じる厳しい展開。結果的にそれがオーバーペースへとつながってしまった。

終始2番手を進んだ1番人気のインセンティブガイ(11着)は、そんな道中の速い流れに巻き込まれ直線では既に脚をなくしていた。角居調教師も「もろさが出ました。気持ちが空回りしたりする面もありますが、体も予想以上に減ってましたから・・・」と肩を落とした。2着になったキングストレイルは逆に速い流れが功を奏し、直線では「あわや」の場面を演出し、非凡な決め手を十分に発揮したレース内容。

一見、ペースが勝敗を分けた感もあるが、勝ったグレイトジャーニーの直線での脚(決め手)と、2着のキングストレイルの4歳馬としての上昇度は、今後もマイル路線では大いに注目される。現状、手薄なマイル路線に「可能性」を感じさせる楽しみな馬が出現したレースではなかったか。

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