2006/04/18

■4月15日(土)阪神 マイラーズC(GU)

関東から一昨年の皐月賞を制したダイワメジャーと、桜花賞を制したダンスインザムードの参戦もあり注目を集めた第37回マイラーズCは、断然の1番人気に支持されたダイワメジャーが、直線早め先頭から追いすがる後続を突き放し、格の違いをまざまざと見せつけたレースとなった。現状の阪神競馬場芝コースはとにかく上がりがかかる馬場状態でもあり、加えて降りしきる雨の影響もあって、さらにパワーを要した馬場状態というものが、530キロの雄大な馬体を誇るダイワメジャーにとっては大きなアドバンテージとなった。結果こそが求められていた競馬で、実際に勝ち得たという価値は今後に向けての大きな収穫となった。

ゴール前、あと一押しの効かなかった近走のダイワメジャー。しかしこの勝利でマイルへの高い適性というものがあらためて強く印象づけられるものとなった。スタートしてからすぐに2コーナーがある阪神マイルのコース形態を大外枠から無難に好位につけ、ロスなく進めた安藤勝騎手の好騎乗も見逃せない勝因の1つといえる。直前の調教においても、輸送を考慮し本来の併せ馬を選択せず、慎重に単走で仕上げた陣営の工夫も見逃せない勝因。

武豊を背に2番人気のダンスインザムードは、直線では勝ち馬に追いすがり十分な見せ場をつくったが2着に惜敗。休み明けだったことを考慮すると、次につながる収穫のあるレース内容。残念だったのは、後方から掛かり気味でレースを進め、メンバー最速の上がりをマークし3着となったディアデラノビア。小柄な馬ではあるが馬体も増加の一途を辿っており、決め手を封殺された当日の馬場状態というものが何とも悔やまれた。

いずれにしても、注目を集めたG1馬2頭が期待どおりのレースを見せてくれたことで、次走の安田記念(6月4日 東京 G1 芝1600m)がさらに楽しみなレースとなった。今年から新設されたヴィクトリアマイル(5月14日 東京 G1 芝1600m)との関連性もあり、今後のマイル路線には注目が集まる。

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2006/04/18

■4月16日(日)中山 皐月賞(GT)

牡馬クラシックの第一弾として注目を集めた第66回皐月賞は、デビュー以来一貫してコンビを組んでいた石橋守騎手騎乗のメイショウサムソン(6番人気)が、直線で鮮やかに抜け出し混戦のクラシックを制した。「今、とても幸せです。周囲の方々に感謝してます」と、レース後に22年間という騎手生活の中で初めて手にしたGT制覇というものを、言葉少なめながらも感無量な赴きで心境を言葉にしていた。

レースは、3番人気のフサイチリシャールが4角で早めにスパートしたことから、後続の仕掛けも必然的に早くなったが、勝ったメイショウサムソンは仕掛けを意識的に遅らせて、馬場の真ん中を選択し直線を向いたことが結果的に勝因へとつながった。良馬場発表とはいえ、当日の雨もあって多少なり渋い馬場状態であったこともメイショウサムソンを勝たせた大きな要因である。父:オペラハウス、母父:ダンシングブレーブという血統背景からも、渋った馬場への高い適性というものは少なからず影響したものと考えられる。その中を唯一2分を切る時計(1分59秒9)で駆け抜けたメイショウサムソンの能力は極めて高いものといえる。

1番人気のアドマイヤムーンは後方からレースを進め、4角では大外に進路をとらざるをえなかった致命的なロスが響き4着に終わった。走法や血統的な背景からも広いコース向きなのはあきらかで、距離は延びるがダービーでの巻き返しに期待してみたい。尚、10番人気で2着に入ったドリームパスポートは、内目の経済コースを終始ロスなく追走させた高田潤騎手の好騎乗が光った。大舞台での鞍上に厩舎所属の愛弟子を抜擢した松田博調教師の手腕にも頭が下がる。

2番人気で3着となったフサイチジャンクは、瞬時の反応というものに課題が残るレース内容。手ごたえよく直線を向くも追い出してからの反応にズブさも目立った。高額馬(3億3千万円)ゆえの慎重さというものが、テン乗りの岩田康騎手の意識にもあったものと考える。残念だったのは4番人気で6着に敗れたサクラメガワンダー。終始後方で4角でも大外を回ったアドマイヤムーンを徹底マークしてしまったことが、結果的に敗因へとつながった。それでもメンバー最速の上がり(34秒6)をマークし、猛然と追い込んできており次走に期待の持てる内容ではあった。

終わってみれば、石橋守騎手(メイショウサムソン)、高田潤騎手(ドリームパスポート)と、G1にはまるで縁の無かった苦労人2人によるワンツー決着。馬の強さもさることながら、騎乗した人間のジャッジが勝敗を分けたレースでもある。どこか人間味さえ感じさせてくれたレースに、心地よさを覚えた第66回皐月賞ではなかったか。

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