2006/05/15

■5月13日(土)東京 京王杯SC(GII)

降りしきる雨の東京競馬場で行われた第51回京王杯SCは、前走でG1ウィナーの仲間入りを果たした単勝3番人気のオレハマッテルゼが序盤から先手をとり鮮やかな逃げ切り勝ちを収めた。59キロの斤量を課せれながらの鮮やかな逃亡劇に後続の追撃は完全に封じ込まれてしまった。3コーナー過ぎで楽に先手を奪ったオレハマッテルゼは終始マイペースでレースを進めことができた。直線に入っても鞍上柴田善騎手の手綱はピクリとも動かず、力の違いとさえ感じさせてくれるレース内容であった。

関西馬ながらも東京コースでは7割超の連対率を誇っており、この勝利で東京コースでは5勝目を数える巧者ぶり。前走の高松宮記念(中京コース)からしても、左回りというものに高い適性があったことが勝因として上げられる。騎乗した柴田善騎手からも次走安田記念への抱負として、「パワーアップしている、自信を持って乗ることができる」と力強い発言もあり、これで安田記念(6月4日 東京G1 芝1600m)の最有力候補へて躍り出た。

尚。2着には控える形で後方から脚を伸ばしてきた5番人気のインセンティブガイが入り、気ムラな一面が待機策により好転した結果ともいえる。逆に1番人気で6着に敗れたシンボリグランの敗因だが、4角では2着になったインセンティブガイと同位置にいながらも直線では持ち味の決め手を欠いてしまった。雨により多少緩んだ馬場状態というものが微妙に影響したものと考えられる。残念なのは最後方から猛追してきた2番人気のテレグノシス。4角で大外を回りながらも、直線最後方から3着にまで押し上げてきた末脚には陰りなど感じられないもの。シンボリグラン同様、当日の馬場状態というものが何とも悔やまれた。

安田記念の前哨戦は終わった。舞台はさらなる絶対能力が問われる府中の1マイルへと移り変わる。本番での再戦が俄然興味深いものとなった。

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2006/05/15

■5月14日(日)東京 ヴィクトリアマイル(GI)

6年ぶりに平地のG1レースとして、古馬牝馬による「ヴィクトリアマイル」が試行された。その元年を制したのは、2番人気の5歳牝馬ダンスインザムードであった。好スタートから好位を進み、ロスなく内目の経済コースを走れたことが勝因へとつながった。掛かり癖を考慮し、終始前に馬を置きながら走らせた北村騎手の好騎乗も見逃すことはできない。G1初制覇を飾ったレース後の会見においても、「昨日、今日とレースで走ってみて、内目が見た目ほど悪くないと思っていたので内を走らせようと思っていた」という発言もあり、十分なレースシュミレーションが勝ちに結びついた結果であったといえる。

尚、2着には2番人気のエアメサイアが大外から差し脚を伸ばした。大外枠からのスタートで終始外々を回らざるおえなかったロスが、結果として勝ち馬との決定的な差へとつながってしまった。それでいて勝ち馬から遅れることコンマ2秒差まで詰め寄ってきており、明暗を分けた枠順の差というものが何とも悔やまれた。

1番人気に支持されたラインクラフトは、絶好な位置取りでレースを進めるも直線では伸びずに9着に大敗してしまった。前々走で1200mを使った影響なのか、若干行きたがるそぶりを見せていたことが敗因の1つとして上げられる。その能力を考えるとあきらかにここで9着に敗れる馬でもなく、今後を見据えた陣営の巻き返しに期待してみたい。

3着にはエアメサイアと一緒に外から追い込んできた4番人気のディアデラノビアが入った。コスモマーべラス(4着)も掲示板を確保していることからも、ラインクラフトも含めた4歳牝馬の層の厚さというものを示したレース結果となった。

新設されたG1ヴィクトリアマイルから、一人の若いジョッキー(北村宏)の新たな歴史が始まった。ファンが本当の意味で期待するG1レースというものは決して少なくはない。ファンの意識に沿った平地23番目のG1レースの誕生を心から待ちたい。

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