2006/06/12

■6月11日(日)東京 エプソムC(GIII)

伝統ある今年のエプソムダービーでは、サーパーシーがゴール前の大接戦を制して勝ち上がった。そしてエプソムCは過去3年3着までがクビ差の中にひしめく大混戦のレースであったことからも、継承するエプソムの歴史は混戦を意味するものとさえ感じてしまう。

今年のエプソムCは、降りしきる雨と重馬場という最悪なコンディションの中、フルゲートの18頭にて行われた。そんなレースを制したのは単勝7番人気の伏兵トップガンジョー。馬場状態を意識してか、いつもより前寄りの位置でレースを進めたことが勝因として上げられる。騎乗した後藤騎手の馬との相性(1戦1勝)もさることながら、東京芝1800mの自らの騎乗成績(勝ち鞍、勝率、連対率の3部門でトップ)がそのまま結果へと反映されたものともいえる。直線では断然の支持を集めていた1番人気マチカネキララ(3着)に馬体を併せにいき、自らの力で叩き合いを制したのだから、完勝といえる今回の勝利ではなかったか。

3着に敗れた1番人気のマチカネキララだが、好位を進み抜群の手ごたえで直線を向きながら終いの決め手を発揮出来なかった。悪い馬場の影響が多分にあったものと判断出来る。レース後に騎乗した横山典騎手からも、「完全な勝ちパターンだったのに・・・馬場に脚をとられ勝ちきれなかった」と重い馬場の影響を悔やんでいた。前走の輸送で14キロ減っていた馬体もプラス10キロと持ち直していたことからも、なんとも惜しまれた当日の馬場状態であった。

尚、2着には3番人気のグラスボンバーが後方から唯一脚を伸ばし、重賞ウィナーとしての存在感を見せつけた。シーズン末期の重賞戦に加え、自然というものがレース環境を急激に変化させ、勝者と敗者とを完全に分けてしまった今回のエプソムC。これで8年間に及び、サンデーサイレンスの産駒はこのレースを勝てていないことになる。競馬において自然というものは1つのジンクスをも生み出し、そのジンクスはデータとして競馬に埋め込まれていく。レースの本質もさることながら、自然というものは結果の全てを形成しているといっても過言ではない。

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2006/06/12

■6月11日(日)中京 CBC賞(GIII)

今年から開催時期が12月から6月へと変更され、格付けも別定のGII戦からハンデのGIII戦へと格下げとなり行われた第42回CBC賞。レースを制したのは3歳時に当レースを勝っている単勝4番人気のシーイズトウショウ。牝馬にしては酷なハンデとも思える57キロを背負っての勝利だけにその価値は極めて高いもの。昨年にも同コースで、テレビ愛知オープンをコースレコードで制していることからも、中京芝1200mへの適正の高さがそのまま結果へと結びついたものといえる。

今春の高松宮記念(GI)でも3着しており、結果的にこのメンバーでは抜けた存在であったことをあらためて痛感させられたレースとなった。レースでは8番枠からスッと好位につけ、終始外目をスムーズに走れたことが勝因として上げられる。直線に向いても手ごたえに陰りはなく、2着のワイルドシャウトには1馬身という差ではあったが、着差以上に強さを感じさせたレース内容であった。開催最終週ということもあり、外が伸びる馬場状態であったということを考慮しても、完勝と呼べる今回の勝利ではなかったか。

尚、2着には好位を進んだ2番人気のワイルドシャウトが入り、もっかの充実振りを示すかのような重賞での好走であった。対象的に1番人気の支持を集めていたアグネスラズべりは、いつもの行きっぷりに冴えがなく8着に大敗した。終始追っつけぎみにレースを進めていたことからも、ヴィクトリアマイル(5着)の疲れが多少なり残っていたものと考えられる。

たとえ最終週の馬場であろうが、小回りコースのハンデ戦であろうが、絶対能力の違いというものは確実に結果へと反映されるものである、そんなことを思い知らされた実績馬シーイズトウショウの勝利ではなかったか。今年から開催されるサマースプリントシリーズが楽しみになってきた。

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