2006/06/19

■6月18日(日)京都 マーメイドS(GIII)

今年は施行条件、施行時期に加えて施行コースまでが変更されている上に、新設GIから中4週という間隔もあってレースの持つ意味合いが全く変わってきてしまったマーメイドS。これからは、夏競馬の開幕を告げる恒例の牝馬限定のハンデ重賞へと様変わりしていく。

そんな初年度のマーメイドSを制したのは、メンバー中最軽量ハンデの3歳馬ソリッドプラチナム。春競馬で脚光を浴びたステイゴールドの産駒だが、産駒に共通している勝負強さというものが、混戦の牝馬ハンデ重賞で遺憾なく発揮された勝利であった。中間の追い切りにおいても、ウッドコースの単走にて抜群の気配を良さを見せていたことからも、ここにきての成長というものが勝因としては見逃せないもの。

レースでは終始最後方に位置し、馬群が散らばる4角での仕掛けどころを待つというレース展開。直線で大外へと持ち出すと、49キロという軽ハンデを見方にゴール寸前でサンレイジャスパー(2着)をハナ差捕らえての勝利であった。出入りの激しくなる京都の内回りコースで、最後方から終いの脚に賭けた安部幸騎手の思い切った騎乗ぶりにも冴えがあった。逆に内回りコースの難しさに沈んでしまったのが、2番人気のマイネサマンサ(4着)だ。ハナを奪い終始マイペースにも見えたレース展開であったが、常に後続を意識せざるおえない内回りコースにおける逃げ馬の脆さが出てしまった。オープンクラスにおける京都内回りコースでの逃げ馬の成績を示すような今回の敗戦ではなかったか。

1番人気に支持されながら8着に敗れたヤマニンシュクルだが、手ごたえよく進みながらも最後の直線では持ち前の末脚に斬れがなく馬群に沈んでしまった。前走のヴィクトリアマイルでプラス12キロと太かった馬体を、8キロ絞っての出走だっただけに、敗因は脚元に不安のある馬に57キロという酷ハンデが微妙に影響したものと考えられる。

「格より調子」の夏競馬開幕に相応しい今回のレース結果ではなかったか。どうやら今年は夏の上がり馬の台頭が例年より少々早くなるかもしれない。

バックナンバー>>