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■7月16日(日)新潟 アイビスサマーダッシュ(GIII)
今年から始まったサマースプリントシリーズの第二弾アイビスサマーダッシュ(GIII)が、突然の豪雨に見舞われた開幕週の新潟競馬場芝コースで行われた。開催時期が今年から5週繰り上がったことによって、絶好な芝コンディションでのスピード比べが期待されたが、降雨の影響により残念ながら若干時計を要す馬場コンディションとなってしまった。
レースを制したのは7番人気の3歳牝馬サチノスイーティー。好スタートから馬也で先頭に立つと道中では軽く流す余裕すら見せ、ラストは突き放すだけというワンサイドなレース内容。スピードの持続距離が他馬を大きく上回った今回の勝利であった。2着に入ったマリンフェスタには直線1000mの競馬では決定的ともいえる3馬身差をつけての圧勝劇。これで条件戦から3連勝で重賞ウィナーの仲間入りを果たした。1000万条件の古馬混合戦であった重馬場の白河特別(前走)においても、8番人気という低評価を覆すスピードと馬場適正を遺憾なく発揮しており、好走の下地は十分に備わっていた馬といえる。
尚、1番人気に支持されたダイワメンフィス(5着)だが、スタートで若干後手を踏んだのが致命的となった。それでもラストはこの馬らしい伸びを見せており、出遅れと内枠に泣いた今回のレース内容。もともとは器用な脚を使える馬で、昨年も同レース3着という成績からして直線競馬への対応力が問われた敗戦となった。同じく人気を背負った2番人気のステキシンスケクン(12着)だが、スタートで前に行けなかったことで走りのリズムが完全に悪化してしまった。重賞を勝ったスピードを兼備している馬であるが、腰の力が要求される2,3完歩目のダッシュ力に課題が残った。
勝ったサチノスイーティーに跨った鈴来騎手はこの勝利で念願の重賞初制覇を飾った。デビュー当初から馬に優しい騎乗姿勢が評価されていた騎手だが、トップスピードで争う直線1000mの競馬で、持ち味である「ソフトな騎乗姿勢」が完全に生かされた今回の勝利ではなかったか。ここを1つのきっかけに、さらなる飛躍を期待したいジョッキーの一人である。
終わってみれば2頭参戦していた3歳牝馬(51キロ)によるワンツー決着。「夏は牝馬」と昔からよく言われるが、単に調子の良さと暑さに強い体質ということだけではない。3歳牝馬とはいえ、中央場所の直前輸送やローカル場の前日輸送においても結果を出している精神面のタフさを持ち合わせていた牝馬なのだ。人間に置き換えても女性の「環境への適応力」「環境に動じない逞しさ」というものは、はるかに男性を上回っている能力である。そしてそんな能力は暑い夏にこそ表面化するものなのだ。夏競馬はこれからが本番、いろんな意味で牡馬(男性)の奮起に期待したいものである。
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