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■7月23日(日)函館 函館記念(GIII)
サマー2000シリーズ第2戦「第42回函館記念」が23日函館競馬場で行われた。「荒れるハンデ重賞」として北海道シリーズでも注目度の高い伝統の名物レースである。今年のレースを制したのは、1番人気に支持された昨年の覇者エリモハリアー。終始中団に位置し馬群に包まれるような厳しい競馬であったが、馬群を縫うように徐々に進出し直線では先に抜け出した2番人気のエアシェイディ(2着)を1馬身差捕らえての勝利であった。
この勝利によって21年振りとなる函館記念連覇の快挙を成し遂げたエリモハリアー。レースは1000mの通過が60.5秒と馬場状態を考えるとかなり速いペース。勝ち時計2分05秒1、上がりの3ハロン39,4秒という時計からしても完全な消耗戦であったが、細身の体型には似つかない強靭な脚力が他馬を勝った今回の勝利。3、4コーナーで同じく上がって行ったマヤノライジン(3着)と何度か接触し頭を上げたかと思うと、直後の4角でも前が詰まる不利。それでいて最後の直線では馬群を割って抜け出してくるのだから精神的にもタフな馬といえる。昨年は前哨戦の巴賞を勝った後に一旦札幌へと移動し調整を進めたエリモハリアーであったが、今年は休養明けで挑んだ巴賞(3着)後も函館に滞在し念入りに調整を進めてきた陣営の選択も見逃せない勝因の1つではなかったか。
これで全8勝中5勝を北海道で挙げる巧者ぶり。中央場所開催が「野芝」に対して北海道での開催は「洋芝」が舞台となり、深い芝への適応力が明暗を分けた今回の函館記念。尚、2着に入ったエアシェイディだが終始絶好な位置取りでレースを進め、直線でも早め先頭から押しきる競馬を試みたが、勝ち馬の決め手に完全に屈してしまった。それでも不安視されていた洋芝への適応力も十分なもので、「レース中に極度に緊張する」という精神的な課題がクリアされれば必ずや近い将来重賞に手が届く馬である。
残念だったのは4着に入ったアスクジュビリー。道中は最後方に待機し直線勝負に賭けたが、4角で大きく外を回らされたロスが結果的に致命傷となってしまった。函館を愛し30年間足を運び続けてきた西の名伯楽:伊藤雄調教師(来年定年)の最後の函館記念だっただけに何とも惜しまれた管理馬のレース内容であった。
今回の結果を受けて北海道の洋芝とは簡単には太刀打ちの出来ないスペシャリストの領域であることをあらためて認識させられた。サマー2000シリーズ唯一の別定重賞、そしてシリーズ第4戦にあたる札幌記念(8月20日、札幌、GII)での「洋芝の競演」が今から俄然興味深いものとなった
江戸川コナンの競馬ブログ:「江戸川コナンの探券帝王学」 |
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