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■8月6日(日)新潟 関屋記念(GIII)
真夏の高速マイルで知られる伝統の第41回関屋記念が6日新潟競馬場で行われた。レースを制したのは約3年間勝ち星から見放されていた7歳馬のカンファーベスト。14番人気という低評価に反発するかのような鮮やかな快勝劇であった。レース前半は掛かりぎみでレースを進めるも、3コーナーを過ぎてから落ち着きを取り戻したことが1つの勝因。直線で仕掛けられると好反応で瞬発力を繰り出し、ダイワバンディット(2着)を完全に置き去りにした。元々は折り合いに不安のある馬で、マイル路線へ矛先を向けてきた陣営の選択にも冴えがあったといえる。
これで新潟芝コースでは「1、3、0、2」となり、暑さに強い体質を含め新潟芝コースへの高い適正が勝てた大きな要因といえる。また、2着となったダイワバンディットも、新潟の新馬>ダリア賞>新潟2歳S(GV)と夏の新潟でデビュー3連勝を飾った典型的な夏馬であった。昨年の関屋記念では休養を挟んでいたためか13着に大敗していたが、全3勝が新潟という巧者ぶりはこの夏も健在であった。
1番人気のテレグノシスだが、約1秒ほど遅くなったペースにより中団でレースを進めるも、それが逆に裏目に出てしまいスムーズに外に出せずに3着に惜敗。自身は最後伸びてはいるが往年の決め手に衰えを感じさせるレース内容ではなかったか。敗因は58キロという斤量というよりも、得意としていた長い直線を力強く駆け抜ける「末脚の持続力」が低下しているように感じられた。それでもブラックホーク、トロットサンダーといった名馬が旧8歳にして安田記念(G1)を制した例もあり、また見限るのも早計か?
通常のマイル戦では「2ハロン目」のラップがレースの流れを決定づけることとなる。それは2ハロン目あたりで各馬に加速力がつき、ポジショニング争いが激化するためである。そのため重賞のマイル戦であるならば10秒台で流れることが多いのだが、今回の関屋記念での2ハロン目のラップは11秒0。これはつまり、レースが完全なるスローペースだったことを意味する数字でもある。逆にラストの2ハロン目は、「10秒1」という凄まじい上がりタイムが刻まれているのだ。いくらスローペースのマイル重賞とはいっても、最後の2ハロン目にこんな数字が出ることは驚愕である。
そんな乗り役のペース判断が鈍るのにも原因は確かに存在している。それは、新潟のコース形態がもつマイル戦の難しさである。外回りのマイル戦では2つのコーナーがあり、コーナー部分が約400mしかない。言うならば1200mもの直線部分で構成されている特異なコース形態なのである。つまり、乗り役が長い直線部分を意識するあまり、スローペースはあっても、ハイペースはないという特殊なコース事情も持つ舞台なのだ。まさにそんなコース形態がもたらした今回の関屋記念(スローペース)ではなかったか。
レースは典型的な関東の夏馬2頭による波乱決着。夏競馬が進む中、季節競馬に実績を持つ暑さに強い体質というものが、完全にレースの勝敗をも決定づけるようになってきた8月の競馬開催。夏競馬真っ只中、熱い競馬はこれからがピークを迎える。
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