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■8月27日(日)札幌 キーンランドC(GIII)
サマースプリントシリーズの第4戦でもあり、今年から新設された夏の短距離重賞であるキーンランドC(GIII)が27日良馬場の札幌競馬場で行われた。サマースプリントシリーズの第1戦にあたる函館スプリントSの1〜3着馬が揃って参戦し、初代シリーズチャンプを占う意味でも大変注目されたレースとなった。
そんな新設されたスプリント重賞を制したのは、単勝4番人気に支持されたチアフルスマイル。2004年の八雲特別を勝って以来、約2年ぶりとなった1200m戦での重賞初制覇。これで全8勝中5勝を北海道で挙げる洋芝巧者ぶり。勝ちきれないレースが続いていたが、この勝利で停滞気味の短距離路線に短距離の差し馬が一頭加わった。
レースは逃げたモアザンベストの直後に、早々と1番人気のシーイズトウショウがつける展開。直線に向いても手ごたえよく馬場の真ん中から一旦は先頭に踊り出たシーイズトウショウであったが、外から徐々にポジションを上げてきたチアフルスマイルの決め手(上がり33秒9)に完全に屈した格好。尚、3着には直線で内に入れて行き場を失っていた2番人気のビーナスラインが、上がり33秒8の末脚で最後の1ハロンで馬群をこじ開けて入ってきた。スプリント戦であるので1000m、つまり残り1ハロンの通過タイムは56秒6。最後の1ハロンが11秒8かかっていたことから考えると、やはり先行していたシーイズトウショウには、厳しい流れだったといえる。
チアフルスマイルの隠れた勝因には鞍上:岩田康騎手の見事な手綱捌きも関係している。馬群に怯まない強気な騎乗スタイルというものが、ゴール前での僅かな差につながっているように見て取れるからだ。現在、札幌りーディングをひた走る岩田康騎手の絶妙な手綱捌きは今後も注目される。
開幕週には2つのレコードが出るほど、高速決着が目立つ今開催の札幌芝コース。中央場所の開催を通じても、素直にスピードを競うレースというものが不足しがちな番組構成。そんな意味からも、夏競馬における高速馬場でのスプリント重賞というものはタイムリーな新設ではなかったか。サマースプリントシリーズも4戦を終了し、ビーナスラインが14ポイントでトップに立った。その最終戦はGIIに昇格したセントウルS(9月10日 中京芝1200m GII) を残すだけ。今年は阪神競馬場が改装中のためセントウルSは中京競馬場で行われるが、中京得意のシーイズトウショウにとっては絶好のチャンス。しかし、中一週で重賞を使うには負担も大きい。サマースプリントシリーズの初代王者の座か?それともスプリンターズS(10月1日 中山 芝1200m GI)を目指すのか?陣営の今後の動向が大いに注目されるところである。いずれにせよ、初代シリーズチャンプの行方は最終戦へと持ち越された。
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