2006/10/09

■10月8日(日)東京 毎日王冠(GII)

ここ3年は悪天候の影響もあって稍重〜重馬場で行われてきた毎日王冠。しかしながら57回目を数える今年は絶好な晴天にも恵まれ、秋の東京開催の開幕に相応しい良馬場でのスピード決着となった。今年はG1ホース6頭の参戦と、全馬が重賞勝ち馬という豪華なメンバーが顔をそろえた。そんな今年のレースを制したのは、単勝3番人気に支持されていたダイワメジャー。

レースは3ハロンの通過が34秒7、そして5ハロンの通過が58秒8という平均ペース。好スタートから逃げたメジロマントルの2番手を進んだダイワメジャー。そして3コーナー過ぎ、欅の向こう側でレースの緊迫感は一気に高まった。メジロマントルの直後で終始プレッシャーをかけていたダイワメジャーが動く。直線に向き手ごたえが怪しくなったメジロマントルに早々と並びかける。そして先頭へと躍り出ると、外には既にダンスインザムードが馬体を併せるように並びかけてきた。ここからが長い直線の攻防の始まりだった。

一旦はダイワメジャーを交わし堂々と先頭に踊り出たダンスインザムードであったが、内からダイワメジャーが526`の巨漢を踊らせ再び一完歩づつダンスインザムードに詰め寄った。ついには不屈の闘志で先頭を奪い返し、ダンスインザムードからクビ差出たところが毎日王冠のゴールとなった。勝ったダイワメジャーの勝負根性も素晴らしいが、競り負けたダンスインザムードの成長も見逃せないもの。狭くなった最後の直線でも、自力でこじ開けるように進路を確保し叩き合いに持ち込んだレースぶりには成長を感じざるおえない。春当時から20キロ以上の体重増は5歳にして充実期に入ったダンスインザムードを物語っているといっていい。

奇しくも同期の皐月賞馬と桜花賞馬による壮絶な叩き合いとなった今年の毎日王冠。4月に行われた1600mのマイラーズCでもダイワメジャーに軍配が上がっている。ダイワメジャーとダンスインザムードとの対戦成績は5勝1敗でダイワメジャーがダンスインザムードを圧倒している。しかし、天皇賞秋(10月29日 東京 芝2000m GI)の舞台となる2000mという距離は、今や好敵手といっていい両雄の戦いに、どんな筋書きのないドラマを用意しているのか?いずれにせよ、GIIという格付けにありながら、限りなくGTに近い毎日王冠という冠に相応しい今回のレースではなかったか。

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2006/10/09

■10月8日(日)京都 京都大賞典(GII)

秋の京都開催の訪れを告げる第41回京都大賞典が、8日良馬場の京都競馬場芝コースで行われた。毎年のことだが、今年も例年同様に開幕週という絶好な馬場コンディションに加え、ゆったり流れて決め手勝負になりやすい京都2400mという舞台の特徴が、最大限に引き出されたレース決着となった。今年のレースを制したのは、単勝2番人気に支持されていたスイープトウショウ。極端に遅い勝ち時計:2分31秒5が物語るように、超スローペースからの決め手勝負を制した今回の勝利。

レースはローゼンクロイツが逃げるという意外な展開。その流れを終始中団で脚をためていたスイープトウショウが、直線で内から馬群をこじ開け、上がり3ハロン32秒8という強烈な決め手を見せた。勝負どころの3、4コーナーで、各馬が一気に仕掛けていった際にも、勝ったスイープトウショウは内でじっと我慢し、ワンテンポ遅らせて直線で内から鮮やかに突き抜けた。昨年のエリザベス女王杯を制したのちに、骨膜に見舞われ11ヶ月というブランクののちに成し遂げた今回のGII制覇。尚、2着にはスイープトウショウと並んでメンバー最速の上がり(32秒8)の脚で、外から猛追してきた7番人気のファストタテヤマが入った。直線では外にヨレてまともに追えない場面がありながら、それでいて勝ち馬に並ぶ最速上がりタイムでの2着好走は評価していい。

このレースの1番人気に支持されていたインティライミは、終始好位でレースを進めたが直線で伸びきれず残念ながら7着に敗れた。休む前の阪神大賞典でも、勝ったディープインパクトから24馬身遅れての8着(9頭立て)そして、この秋の大きなところを視野に入れる為にも、何が何でも賞金の上積みを絶対条件にしていた京都大賞典でも大敗。少し時間をとっての立て直しに期待したい。

本来は叩き良化型のスイープトウショウ。昨年の秋緒戦に使った毎日王冠でも6着に敗れていた。そして今年は1800mの毎日王冠ではなく、あえて2400mの京都大賞典を秋緒戦の舞台に選んだ陣営のジャッジも素晴らしいといえる。GT3勝、その中にはあのハーツクライを破っての宝塚記念制覇という牝馬にとっては歴史的な快挙と呼べるべき勝利も含まれている。粋な京女から始まったスイープトウショウの歩み。既に彼女の歩みは、女王を超え歴史的な名牝と呼ぶに相応しい域へと入ってきている。秋のGT戦線はこれからが佳境。強い牝馬に挑む牡馬陣の奮起にも期待したい。

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