2006/11/20

■11月19日(日)京都 マイルチャンピオンシップ(GI)

昨年の覇者であるハットトリックと、天皇賞・秋を制しての参戦となったダイワメジャー、そして英国からコートマスターピースの参戦もあって大いに注目された今年のマイルチャンピオンシップ。残念ながら小雨の降り続いた京都競馬場ではあったが、馬場状態は良好で良馬場発表の芝コンディションにてマイルの頂点が競われた。

今年のレースを制したのは天皇賞・秋を制し、ここでも単勝1番人気に支持されていた安藤勝騎手騎乗のダイワメジャー。レースはステキシンスケクンが先手をとり、淀みのない流れで推移した。そんな中、勝ったダイワメジャーに跨った安藤勝騎手の手綱はガッチリと抑えられ、溢れんばかりのスピードを見事に制御した好騎乗での勝利。2番手から直線入り口では早々と先頭に立つ横綱相撲であった。最後の直線では、脚色に勝るダンスインザムードが一旦は並びかけたが、そこからもうひと伸びしていたあたりに今期のダイワメジャーの成長というものが伺えた競馬内容ではなかったか。

尚、2着にはダイワメジャーから遅れることクビ差で武豊のダンスインザムードが入った。勝負どころの4角で外へは持ち出さずコーナーワークを利して馬場の真ん中へと進路をとった武豊の判断にも冴えがあった。しかしながら、勝ったダイワメジャーとの対戦比較で、ここまで1勝6敗と分が悪かったダンスインザムードは、武豊の好騎乗をもってしても、またもダイワメジャーの前に屈した格好。また、デット−リを配した2番人気のコートマスターピースだが、後方から脚は見せたものの7着に敗れた。やはり、勝ちタイムが1分32秒6という速いマイル戦での対応に戸惑いが感じられた今回のレース内容ではなかったか。

前半の3ハロンが34秒0というラップで流れた今回のマイルチャンピオンシップ。その中を2番手から堂々と早め先頭で凌ぎきったダイワメジャー。これは馬の成長とともに、コンビを組んだ安藤勝騎手が馬に寄せる信頼の騎乗ともとれる競馬ではなかったか。3着に入ったシンボリグランも含め、奇しくも関東馬が上位6頭までを独占した今回のマイルチャンピオンシップ。しかし、東のダイワメジャー、ダンスインザムードに跨ったのは西の安藤勝、武豊であった。関西馬優勢とはよく言われるが、その裏にある関西所属騎手の騎乗技術も決して見逃してはいけない勝因の1つ。馬はもとより、関東所属騎手達の奮起にも期待したい。

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2006/11/20

■11月18日(土)東京 東京スポーツ杯2歳S(GIII)

昨年はフサイチリシャールがこのレースを制し最優秀2歳牡馬に輝き、2着したメイショウサムソンも皐月賞、ダービーと2冠を制していることから、年々注目度の高まりつつある2歳出世レースの1つである。今年のレースを制したのは、単勝1番人気に支持されていたフサイチホウオー。レースは前半の3ハロン通過が36秒6、5ハロンの通過が61秒8とかなりのスローペースとなった。道中は2番手に控えていたフサイチホウオーであったが、最後の直線では左に寄れながらも併走したフライングアップル(2着)を半馬身差競り落としての勝利。

着差はもとより、併せ馬となった最後の直線でも遊びながら走っており、スケールの違いが他馬を圧倒した今回のレース内容といえる。直線の攻防では、内からドリームジャーニー(3着)が迫り、そして外からは抜群の手ごたえのフライングアップル(2着)に1度は交わされながら、追い出しを最後まで我慢した安藤勝騎手の絶妙な手綱捌きによって、フサイチホウオーの決め手がゴール寸前で炸裂した。同馬を管理する松田国厩舎は昨年のフサイチリシャールに続き同一重賞を連覇。そしてフサイチホウオーは、父:ジャングルポケットに初の重賞のタイトルをプレゼントした。

フライングアップルに脚色で劣りながらも、あそこまで追い出しを我慢出来た安藤勝騎手の騎乗ぶりを見ると、よほどフサイチホウオーの末脚には自信があったものと受け取れる。父:ジャングルポケット同様、少々荒削りな部分はあるが、確かな末脚を搭載したクラシック候補と呼ぶに相応しい馬である。フサイチホウオーの走りを真近に感じながらも敗れてしまったフライングアップル、ドリームジャーニーだが、ラスト3ハロンの数字では勝ったフサイチホウオーを凌いでおり、結果的に位置取りの差もあったといえる今回の敗戦。

東京芝1800mを舞台に行われた東京スポーツ杯2歳S。東京の芝を経験させておきたい、そして東京の1800mでの走りを見てみたい。そんなダービーを視野に入れた陣営の思惑も交差していたレース。果たしてここでの経験は今後の若駒の成長にどう結びついていくのであろう?クラシックを勝てる下地は着々と若駒の中で宿っているといっていい。

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