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■11月25日(土)東京 ジャパンカップダート(GI)
昨年の覇者カネヒキリは戦線離脱中。そして一昨年の覇者であるタイムパラドックスも直前での骨折。ましてや今年は外国馬の参戦もなく、若干メンバーが寂しくなった第7回ジャパンカップダート(GT)が、25日良馬場の東京競馬場ダート2100mを舞台に行われた。今年のレースを制したのは、4連勝で迎えた重賞初挑戦がいきなり古馬GTとなった単勝7番人気の伏兵アロンダイト。
レースは内からメイショウバトラー、フサイチリシャールが引っ張る流れ。そんな中勝ったアロンダイトは中団で終始内目の経済コースを選択し、レースの流れに完全に乗れていたことが勝因として挙げられる。勝負どころの3〜4コーナーでも、アルファフォーレスが外を周って仕掛けぎみに進出してきたが、勝ったアロンダイトはそんな仕掛けぎみの馬の動きにも惑わされることなく、コーナーワークを利してロスなく最後の直線を迎えた後藤騎手のコース取りの判断にも冴えがあった。
直線の攻防でも、先行勢が脚をなくすと見るや、道中は4〜5番手に控えていた1番人気のシーキングザダイヤ(2着)が、満を持して絶妙なタイミングで追い出しを開始した。内からはアロンダイトが懸命に脚を伸ばしていたが、その脚色は断然シーキングザダイヤが勝っているように見えた。しかしながら、フットワークだけでは計り知れない540キロを超えるアロンダイトの雄大な馬体から繰り出される脚力は、ジリジリとシーキングザダイヤに迫り、残り200m地点で堂々と先頭へと躍り出た。シーキングザダイヤに追いすがる脚は残っておらず、そのままシーキングザダイヤにコンマ2秒差をつけて、アロンダイトはジャパンカップダートのゴールを先頭で駆け抜けた。
その瞬間、ダート界における新ダート王が誕生した。未勝利戦から5連勝でG1を制覇。勝ちタイムも持ち時計(2分13秒1)を大幅に更新する2分8秒5。レコードにこそ及ばなかったが、過去の勝ち馬達が残した走破タイムと全く遜色のない立派な勝ち時計であった。これで東京ダート2100mという条件では3戦3勝。番組が少ないレース条件ではあるが、そこに照準を定めて距離を意識して使ってきた陣営の判断も素晴らしいものであったといえる。尚、2着したシーキングザダイヤだが、これでダートG1戦で9回目の2着となってしまった。それでも、2着したそれぞれのレースの内容は非常に濃いものばかりで、勝てなかった2着ではなく、勝ちに等しい2着として評価してあげたい。
奇しくもカネヒキリやアジュディミツオーのいないダートの頂上決戦にて、3歳の新ダート王は華やかにそのベールを脱いだ。父にエルコンドルパサーを持つ若い血は、果たしてどこまでダート界を制圧できるのであろうか?いずれにしても、低迷ぎみのダート路線に若いスターホースが誕生したといっていい。
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