2007/02/05

■2月4日(日)東京 共同通信杯(GIII)

注目の無敗馬対決。3戦3勝のフサイチホウオーに対して、ディープインパクトの弟という血統背景が魅力な2戦2勝馬ニュービギニングが挑んだ今年の共同通信杯。その対決は01年のクラシックを沸かせたジャングルポケットとアグネスタキオンという同期の種牡馬対決でもあった。そんな背景もあり非常に注目された今年の共同通信杯を制したのは、単勝1番人気の支持を集めていたジャングルポケット産駒の無敗馬フサイチホウオー。

レースは淡々とした流れの中、勝ったフサイチホウオーは中団で折り合いに専念というレースぶり。4コーナーで外へと持ち出すと、騎乗した安藤勝騎手は残り200mまで追い出しを我慢し、併走するフライングアップル(3着)を軽くあしらうかのようにステッキ2発に反応を示した。プラス10キロという馬体重が示すように、仕上がりとしては7〜8分ぐらいに見て取れたが、それでも競ってからが強いこの馬の真骨頂が遺憾なく発揮されたレースであった。

尚、2番人気のニュービギニングのレースぶりだが、道中は最後方までポジションを下げ、4コーナー入り口ではコーナーワークを利して内へと潜り込んだが、直線では弾ける脚とまではいかず4着に敗れた。馬体や走りからして、脚力へとつながる腰の強さにまだ課題が残る成長段階にあることを感じざるおえないレース内容。それでも3歳の2月というのはまだまだ競馬を覚え込む段階で、今後の成長には大きく期待したい馬だといえよう。

2着に入線したのは大外から鋭い差し脚を伸ばしてきたダイレクトキャッチ。メンバー最速となる34秒0という決め手で勝ったフサイチホウオーにクビ差まで肉薄したのは評価に値するレース内容ではなかったか。

注目の共同通信杯が終わり、クラシックの主役を努めるであろう4戦4勝馬がここに誕生した。まだまだやんちゃな面が抜け切れていない無敗馬だが、その全てを僅差で絶え凌いできた強心臓というものは、まさにクラシックの主役に相応しいものだといえよう。フサイチホウオー、この馬を中心とした牡馬クラシック戦線は本格的に春へと動き出した。

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2007/02/05

■2月3日(土)小倉 小倉大賞典(GIII)

毎年様様なステップからの参戦で難解を極めているハンデ重賞:第41回小倉大賞典が、3日晴れ良馬場の小倉競馬場芝1800mを舞台に行われた。今年のレースを制したのは、単勝10番人気という低評価ながらも、トップハンデとなる57,5キロを背負っていた小牧太騎手騎乗の9歳馬アサカディフィート。

レースは、逃げたテイエムプリキュアが前半の1000mを58,9秒で引っ張るハイペースとなった。そんな中、いつものように後方に待機したアサカディフィートは、4角では大外へと持ち出し、短い直線ながらも500`を超す雄大な馬格から強靭な末脚を繰り出し、約3年ぶりとなる重賞制覇を飾った。メンバー中唯一35秒を切る上がり(34秒9)で前を捕らえた迫力あるこの馬のフットワークは、9歳馬とは思えない柔軟な身のこなしであった。

もともと寒い時期の競馬に良績が集中しているように、前走の中山金杯(2着)を好走しての今回ということで、デキの良さに加えてペースが見方したことが最大の勝因ではなかったか。尚、2着にも京都金杯(2着)からここへ挑んできた2番人気のエイシンドーバーが、好位でレースを進め直線内からスルスルと差し脚を伸ばした。JRA全10場重賞制覇に挑んだ蛯名正義騎手であったが、惜しくもこの2着で偉業は持ち越しとなってしまった。

また、1番人気に支持されながら7着に敗れたマルカシェンクだが、戦前の積極策とはいかずに出遅れが響き直線では伸びを欠いてしまった。休みなく使われている馬で、目に見えない疲労というものも敗因の1つではなかったか。この馬の実力は疑いようもなく、少し間を開けてジックリと立て直してほしいところである。

老いて尚盛んな9歳馬アサカディフィート。この勝利は馬の実力もさることながら、本来結果を出すべき4、5歳馬の層の薄さが浮き彫りになったレースではなかったか。今年は、高齢馬が兼ね備えているレースキャリアというものが、本来充実期にあるべき若馬を凌いでしまうというシーンに数多く立ち会うのかも知れない。現状を打破すべく4,5歳馬のエース格と呼べる馬の誕生を心から待ちたい。 

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