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■2月11日(日)東京 ダイヤモンドS(GIII)
東京コースで唯一組まれている芝3400mという伝統の長距離重賞戦:ダイヤモンドS。その舞台に今年も16頭のスタミナ自慢の馬達が、東京競馬場芝コース1周半というマラソンレースにこぞって参戦してきた。ハンデ戦ということもあり毎年波乱傾向にあるレースだが、今年は単勝1番人気の支持を集めていたクリストフ・ルメール騎乗のトウカイトリックが、57`というハンデを背負いながらも鮮やかにレースを快勝した。
このレースで1番人気馬が勝ったのは、95年のエアダブリン(59`)以来となり、久しぶりに実績馬が能力の違いで勝ちきったレースとなった。レースは、リキサンポイントが先手を奪い、アドバンテージがその後ろに控えるという2頭が抜け出す縦長の展開。勝ったトウカイトリックは後方10番手のポジションでレースを進め、3コーナーで各馬が動き始めると、ワンテンポ遅れてルメールの手綱も動きだしたが、その両サイドの馬に挟まれるような窮屈な位置取りとなってしまった。
しかしながら直線に向いてからがこの馬のステイヤー性能の違い。道中3番手でレースを進めていたエリモエクスパイア(2着)が、抜群の手ごたえで内からスルスルと先頭に踊り出ると、その後ろからトウカイトリックが一完歩づつ馬体を併せにいき、ゴール寸前でエリモエクスパイアを見事に競り落とした。結果クビ差という着差ではあったが、53`という軽量を見方に理想的なレース運びをしたエリモエクスパイアを自力でねじ伏せたのだから、この勝利の持つ意味は価値あるものだといえよう。
尚、2番人気のバイロイトだが、道中は好位でレースを進めるも直線での伸び脚を欠き、勝ったトウカイトリックから約1秒離されての4着に沈んでしまった。前走で勝っている万葉S(3000m)からの2ハロンの距離延長が応えたのか、直線では少々苦しがるシーンも見られ、距離というものが敗因として考えられる結果ではなかったか。
長距離重賞では常に善戦を続けていたトウカイトリックが、ついにそのスタミナで念願の重賞ウィナーの仲間入りを果たした。同時に、父:エルコンドルパサー産駒5頭目の重賞勝ち馬の誕生となった。最近ではJCダートのアロンダイトや、根岸Sを勝ったビッググラス、そして川崎記念を圧勝したヴァーミリアンなど、ダート血統のイメージが強いエルコンドルパサーの産駒だが、やはり万能型の父同様に条件を問わない強さを持ち合わせている血筋だといえる。
勝ったトウカイトリック同様、現在種牡馬リーディングで10位につけているエルコンドルパサーの血だが、今後も産駒の持つ幅広い適応力は脅威といえよう。
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