2007/1/31

■シルクロードS(GIII)の展望

高松宮記念(3月25日 中京 芝1200m GI)のステップレースとして定着しつつあるシルクロードSだが、02年からハンデ戦へと変更されると年々波乱傾向が強まっている。以前は4月に行われていたレースが、00年から2月へと移行され、同時に季節・冬芝の影響もあってか短距離戦としては比較的時計を要す馬場で行われている。そんなレース環境が引き金となり、波乱の決着を呼び込んでいるといっても過言ではないレースである。

高松宮記念を目指す有力馬のほとんどは、阪急杯(2月25日 阪神 芝1400m GIII)から本番を目指すローテーションが主流となっており、ハンデ戦のシルクロードSは毎年一枚落ちというメンバー構成であることも否めない事実といえよう。

勝ち馬に目を向けてみると、02年に14番人気で勝った9歳馬ゲイリーフラッシュや、04年のキーンランドスワン、そして昨年のタマモホットプレイなどの前走は淀短距離Sとなっており、この主流ステップに活路を求めたいレースである。その淀短距離SからこのシルクロードSに挑む過程で、何かしらのプラス効果が働いたことが好走の要因として考えられる。

ゲイリーフラッシュについては斤量で、淀短距離S(5着)が55`に対して、このシルクロードSでは52`という恵量。キーンランドスワンについては体調で、休み明けの淀短距離S(6着)に対して、ここは同斤(56`)ではあったが、叩き2戦目というアドバンテージ。そして昨年のタマモホットプレイにしても馬場状態と斤量が絡んでおり、不良馬場の淀短距離S(57`で9着)から、ここは良馬場の56`というプラス要素を見込めた舞台であった。

今年もその淀短距離S組に照準を絞り、自分勝手に勝ち馬に肉薄してみたい(笑)。その候補としては、淀短距離Sでは内枠で出遅れが響いたタガノバスティーユ(8着)。着順ほど負けてはおらず、スプリンターズS(GI)3着の能力はここでは無視できない存在。他では不本意にも逃げて目標にされてしまったコスモフォーチュンや、逆に逃げることが出来ずに沈んでしまったナリタシークレットなどがクサイ。このあたりが馬券に絡んだらどんでもない馬券じゃぁー!それでもココはハンデ戦、可能性がないわけではない。

人気どころでは5連勝で高松宮記念へと向かいたい絶好調の関東馬アンバージャック(57`)や、キャリアが豊富なビーナスライン(54`)、タマモホットプレイ(57`)などに注目だろう。それにしても、関東馬でありながら層の厚い関西圏の短距離戦線で連勝しているアンバージャックは偉い!管理する中野隆調教師も、ホクトベガやヒシアマゾンに劣らぬ逸材だと言い放っている。さて、そのレースぶりやいかに・・・。

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2007/1/31

■共同通信杯(GIII)の展望

東京芝1800mを舞台に行われ、現時点の3歳馬の能力を計り知れる格好のレースといっていい共同通信杯。かつてはクラシックの登竜門的なレースであったが、ここ最近の勝ち馬は01年のジャングルポケットを最後に、クラシックのタイトルには手が届いていない。

このレースの背景には前走2着と好走し、そしてここで1番人気に応えるという傾向が色濃く出ている。01年のジャングルポケットや昨年の勝ち馬アドマイヤムーンなどは、暮れのラジオたんぱ杯で2着し、このレースでは1番人気という支持に見事に応えている。02年のチアズシュタルクにしてもシンザン記念2着からの1番人気馬で、一昨年のストーミーカフェも朝日杯FS2着から同じく1番人気に応えての勝利。

言うならば現時点の実績だけである程度力量を決め込んでもいいレースといえる。過去10年の連対馬20頭中19頭までが1800m以上のレース経験を持っており、重賞連対歴があって、前走重賞3着以内の馬に限れば【4,2,0,0】と連対パーフェクトである。よって、決め打ち(1点買い)も可能なレースか?

反面、このレースで波乱を演じた馬達にも共通項がある。99年に10番人気で勝利したヤマニンアクロは過去4戦に着外のない馬で、東京芝1800mにも連対実績を持っていた。また、00年に6番人気で2着したジーティーボスも、過去8戦で着外のない馬で、やはり東京芝1800m戦での好走歴(4着)を持っていた。03年に10番人気で3着したリワードシンバルなども過去4戦着外なしの馬で、過去に着外なし(相手なりに走れる馬)ということと、東京芝1800mでの好走歴というものが密接に絡むレースといえよう。

では今年のメンバーから。なんといっても注目は3戦3勝のフサイチホウオーと、2戦2勝でディープインパクトの半弟という血統が魅力のニュービギニングとの初顔合わせ。フサイチホウオーの重賞連勝についてはケチのつけようのないところだが、ニュービギニングの前走は凄まじい追い込みといっても、展開の利と外が伸びる馬場状態であったことも事実。意外や武騎手のこの馬に対する評価も辛口なのだ。それにしてもここは注目のカードといえる。その戦況を静かに見守ろう。

おじちゃまのレース展望からの注目はフライングアップルである。同舞台の東京スポーツ杯でも2着しており、朝日杯FSでも1馬身半差の4着という実績の持ち主。おまけにデビューから5戦を消化し着外なしというのは、先に触れた傾向にズバリとあてはまる馬である。今回は藤沢厩舎の同馬に岩田騎手がわざわざ乗りに来るのだ。これは何かある!

地方からも今年は強力な馬が参戦してくる。最優秀2歳牡馬に輝いたフリオーソである。ダーレー・ジャパン・レーシングが満を持してここへと送り込んできた刺客である。その走りは芝でも要注目だろう。結局はジャングルポケット対アグネスタキオンという同期の種牡馬対決でもある今年の共同通信杯。仮に01年のダービーでアグネスタキオンが走れていたなら、果たして勝ったのはどっちだったんだろう?

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