2007/2/7

■ダイヤモンドS(GIII)の展望

東京芝3400mを舞台に行われる日本一タフなハンデ戦。03年にのちの天皇賞・春を逃げ切るイングランディーレがこのレースを逃げ切って以来、ここ3年は圧倒的にステイヤータイプの差し馬の舞台となっている。昨年はマッキーマックスが年明けの万葉S(京都芝 3000m 3着)と同じような競馬で後方から早めに進出しこのレースを制した。04年の勝ち馬ナムラサンクスや、02年のキングザファクトなども同じ万葉Sからのステップ馬で、主流ステップとして注意しておきたいレースである。

一昨年においても勝ったウイングランツこそ別ステップからの馬であったが、2,3着したハイフレンドトライ、チャクラなどもやはり万葉S(それぞれ3,2着)であったことからも、万葉Sとの関連性が極めて強いレースだといえる。

面白いのはそれらの馬達が万葉S時よりかなり後方からレースを進めこのレースを好走しているということ。昨年を例にすると万葉Sは1000mの通過が63,2秒、そしてダイヤモンドSは61,6秒。04年にしても万葉S65,0秒に対してダイヤモンドSが64,3秒と、2ハロンの距離延長がありながら、ダイヤモンドSのレースラップが万葉Sを上回っているのだ。このあたりは当該施行距離が年間1鞍だけということで、跨っている騎手の体感時計も確立していないためだと推測できる。

ここ3年差し馬が上位を独占しているのはこのあたりに要因があるものと考えられる。では今年の出走メンバーからレースを探ってみよう。今年の万葉Sは前半の1000mが61,7秒と、例年になくペースが速かった。その流れを4角4番手のバイロイトと、同じく2番手のトウカイトリックが3着チャクラに6馬身差をつけて1,2着をハナ差で分け合った。そして今回、勝ったバイロイトが55`→56,5`に対して、2着したトウカイトリックが56`→57`へとそれぞれ増斤となる。このあたりが東京芝3400mの舞台でどうでるか?

別ステップからは日経新春杯6着の雪辱に期すアドマイヤフジ(57,5`)の参戦もある。格下の身ながら連勝中のターキー(49`)、そして堅実な末脚を持つドリームパートナー(54`)あたりが要注目の馬といえよう。

最後に秘策を!実は万葉S→ダイヤモンドSで騎手が乗り替わることはプラスにはならない。現に万葉S→ダイヤモンドSを共に好走している馬は上記に触れたペースの相互関係の他に、乗り役も2戦ともに手綱をとっているケースが多いのである。04年のナムラサンクスや昨年のマッキーマックスもズバリこのパターンに当てはまる。ということは、今年の万葉S組は人気とはうらはらに黄色信号が点ることになるのか?(バイロイト:四位→田中勝、トウカイトリック:幸→ルメールへ乗り替わり)ならば、福永祐一が日経新春杯から再びコンビを組み、ここでも果敢に東上してくる福永祐一:アドマイヤフジということになるのか?さぁ、あなたの選択が迫られる。

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2007/2/7

■きさらぎ賞(GIII)の展望

ここ最近ではこのレースに出走した馬達がクラシックでも大活躍している本番直結のレース。直近4年を振り返っても03年の勝ち馬ネオユニヴァースはダービー馬へと。04年にはこのレースでは3着に敗れたもののダービーでは2着と健闘したハーツクライ。そして、一昨年はこのレースでは3着に敗れたもののシックスセンスがダービーでは3着と健闘。昨年においても2着馬メイショウサムソンはご存知2冠奪取に成功。そのメイショウをこのレースで退けたドリームパスポートやアドマイヤメイン(5着)などのその後の活躍は言うまでもない。

面白いのはオープンで好走していた馬達よりも、500万条件からのステップ馬がここ10年で7勝していること。相性のいいのが白梅賞(京都芝 1600m)からのステップ馬で、白梅賞では2着敗れていたスペシャルウィークや、勝って参戦してきたネオユニヴァース、メジロマイヤーらが該当。次位が福寿草特別(京都芝 2000m)で、福寿草特別では3着に敗れていたナリタトップロードや、勝って参戦してきたシルヴァコクピットらが該当している。

前走500万条件戦で敗れながらも重賞へとぶつけ結果を出したスペシャルウィークやナリタトップロードのような素質馬達のここが実質的なスタート地点でもあった。新馬を勝ちながら次走500万条件戦で敗れたことにより、陣営の描いてきた全勝できさらぎ賞→クラシックという青写真が微妙に狂ったことによる強硬な参戦ではなかったか?ここは実績vs素質というレースで、素質が浅い実績を上回ることが多いのである。では今年のメンバーを占ってみよう。

素質という面での注目はオーシャンエイプスだろう。圧巻だったのは同舞台で行われた新馬戦で、2着に8馬身差をつけての圧勝劇。勝負どころでも追うことなく上がり34秒3という鬼脚を披露した。陣営も「クラシックに行かなくちゃいけない馬」と、最大限にその能力を評価しており、先に記した素質が実績を上回りやすいレース傾向からして、きさらぎ賞向きの馬といえよう。前走で見せた3〜4コーナーからあっという間に加速して馬なりのまま直線入り口で先頭に立っていた走りには正直驚かされた。直線でも離す一方で、走りにも強靭なバネさえ感じられた。かなりの大物といっていい存在。

対するは重賞勝ちの実績を誇るナムラマース。レース間隔が開いていた前走からの上積みを考えれば怖い馬である。ここまで8戦3勝2着3回というのは、凡馬に出来る芸当でもなく、この馬のレースセンスには要注目だろう。他では、朝日杯FS(11着)から折り返してきたアドマイヤヘッドや、百日草特別(東京芝1800m)で記録した1:47:5の時計が光るアサクサキングスなどが候補と呼べる存在。

注目の白梅賞組からはディープスピリットただ一頭の参戦となってしまった。確勝を期した前走のくすのき賞でも頭差2着とツキに見放されており、押せ押せできているローテと、素質馬というには少々物足りなさもあり、ここは上記に拾った4頭の競馬と見るべきか?さて、どんな派手な勝ち方をオーシャンエイプスは見せてくれるのか?コイツはかなりの大物たい!

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